仁寿年間(851年〜854年)に僧三修によって設けられた山岳寺院と伝えられる。
伊吹山寺の中心をなした寺院と推測され、地元では弥高百坊と呼ばれている。隣接する京極氏の上平寺城との関連性があり、この弥高寺も支城の一つとして城郭化された。
弥高寺は伊吹山の南山腹、標高700m付近に築かれていた。最高所にあるのが本坊跡で南側に土塁が巡り、門跡の開口部がある。開口部からは直線的に南山麓へと参道が延びているが、その両脇に無数の坊跡が残されている。この参道の一番下に枡形の虎口があり、周囲には石積があり、外側には横堀が残されている。
今回知らずに確認できなかったのだが、伊吹山へ向かう北の尾根に堀切や竪堀なども残されているという。この辺りはまた行く機会があれば確認したい。
弥高寺への登山道は弥高集落の奥にある悉地院の先から道がある。お寺の先に採石場があるが、その奥へ林道を進んで行けば大門跡へ繋がる。
弥高寺へは上平寺城からも行くことができる。
最寄り駅(直線距離)