詳細不明。
『山口県中世城館遺跡総合調査報告書』などに未掲載で、微地形表現図により城郭遺構らしきものがあるので現地確認したところ、城郭遺構を確認したので仮称 常栄寺北山城として紹介する。
常栄寺北山城は雪斎庭園で著名な常栄寺の北側に聳える標高247mの山に築かれており、山頂の主郭Iを中心に南に伸びる尾根に曲輪II、南東尾根に曲輪IIIを配している。
主郭I1は広く削平してあり土塁はないが中央にL字の土壇を残してある。用途は不明であるが基壇のようなものだろうか。I1から東へI2、I3と二段の腰曲輪、南に腰曲輪I4を設けている。主郭の北背後は自然鞍部を利用した高い切岸で堀切はないが、若干削平した削平地IVがある。また西尾根を堀切3で遮断してある。
南尾根の曲輪IIは広く丁寧に削平された曲輪で中央に石祠が祀られている。東西両側面に若干の石積が確認できる。主郭に続く北側は堀切状の窪みがあるが、竪堀が伸びておらず、この部分には石積がなく埋めたような痕跡も見当たらない。南の尾根先端は堀切1で遮断しており竪堀が変則的に中央にも伸びている。これはちょうど支尾根の分岐点にあたるため、両尾根を遮断するためだろう。
主郭から南東の急坂を下ると曲輪IIIがあり、この曲輪も側面に若干石積がある。東に伸びた尾根の先端に堀切を設けて遮断してある。
曲輪の削平状態は良く居城として利用されていたと思われる。麓の常栄寺は大内政弘が別邸として館を構えたのが始まりとされるので、このあたりとの関連も注目される。
整備された道はない。南西の尾根先あたりから取り付いて登った。
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