詳細不明。
兄弟山城は標高257mの兄弟山に築かれており、現在はハイキングコースが整備されている。
兄弟山城は北の高い山を兄山、南の少し低い山を弟山と読んでおり、それぞれに城郭遺構が存在する。
兄山は山頂に神社が祀られており、古墳状に中央が小高くなっている。この神社の参道は南の朝倉町からのものである。この山頂の主郭を中心に南北に尾根に沿って段曲輪が続いているだけの単純な縄張で堀切はない。北段の西側に竪堀状の地形があるが、これは竪堀ではない。また、一部石積や列石が確認できるが、これも城郭遺構かどうかははっきりしない。
弟山は兄山の遺構よりも段遺構は少なく、南東側に一段広い曲輪があり、そこから下方は緩やかに下り、離れて二ヶ所の削平段があるのみで、こちらも堀切などは見当たらない。
兄弟山城は兄山、弟山とそれぞれ半分独立した丘陵に存在し、それぞれを結ぶ尾根は非常に急峻な地形であることから、それぞれ別城と考えてもよいが、縄張を見る限りにおいては同時期に存在していたものと思われる。『山口県中世城館遺跡総合調査報告書』では隣接する高嶺城との関連を示唆しているが、高嶺城よりも古い時代のものと推測する。
木戸公園から谷筋を登る車道があり、高嶺城との分岐を左へ進みそのまま登って行けば「おとどい山リフレッシュロード」の案内がある。車は兄山の北登山口などに駐車可能である。
最寄り駅(直線距離)