天明2年(1782年)小牧御殿の一角に代官所が設けられた。 小牧御殿は尾張藩初代徳川義直が寛永2年(1625年)に鷹狩を行った際、江崎善左衛門の屋敷を訪れ、蟹清水の庭園と景観を気に入り、この地に建設したもので、その後休憩や宿泊に利用された。
天明2年(1782年)尾張藩の財政窮迫に伴う改革の一環として小牧代官所を設け、尾張国丹羽郡127村、尾張国春日井郡125村、美濃国可児郡5村を管轄した。代官所には14名ほどが詰めていたという。
小牧代官所は現在の岸田家(市指定有形民俗文化財)の辺りに築かれていたという。 岸田家住宅の北側に公園があり、そこに案内板が設置されている。また、北の道路を西へいった所に御殿龍神があり、徳川義直公御手植えの槇、小牧御殿の石碑もある。