詳細不明。古代神籠石山城の一つ。
唐原山城は上毛中学校の南西にある標高83mの山を最高所として築かれている。
現在確認されている遺構は山頂から北側の部分で、水門が第一水門から第三水門まで確認されており、第三水門の奥に礎石建物跡、南尾根上に加工された列石の石が点在している。
第一水門は北に向かって開いた谷にあり、後世に積み直された石などがあるが、下部の大きな石が古代山城の水門で、ここが現在一番見学し易くなっている。
第二水門は第一水門の東の谷間で、農道の奥から藪をかき分けて入って行くとかつての農道があり、その入口で谷間が一番狭くなった場所が該当する。この辺りは湿地帯であり、長靴などを装備していないと歩くことすらままならない。また水門の石も状態が良くなく、山側に大きめの石が点在している程度である。
第三水門は高速道北側の溜め池の奥にあり、高速道付近から山に入ると行くことができる。水門とされる列石は石が小振りで、第一水門などと比べても後世の石積のように見える。この奥に礎石建物跡がある平坦地があり、礎石らしき石が点在する。
上部の隅をl字に削った加工を施した列石の石は、第三水門のところから南の尾根上に登って行くと点在している。ちょうど高速道路のフェンスに近い辺りあるので目印になるだろう。
唐原山城の石は中津城に転用されていることが知られ、石垣の中にl字の溝加工された石をいくつか確認することができる。
第一水門のある道路の溜め池側に案内板が設置されている。
最寄り駅(直線距離)