元和3年(1617年)戸田氏鉄によって築かれた。 古来より近畿と西国を結ぶ要所である尼崎には、戦国時代には細川氏によって城郭が築かれていたという。
豊臣時代からの尼崎郡代である建部氏は、元和元年(1615年)大坂夏の陣の戦功により一万石の加増をうけ尼崎藩を立藩するが、元和3年(1617年)播磨国林田へ転封となった。
代わって近江国膳所より五万石で入部した戸田氏鉄は、幕命により尼崎城を築き、以後譜代大名が続いて明治に至る。
和暦(西暦) | 事象 |
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元和元年(1615年) | 建部政長が大坂の役の功により一万石に加増、諸侯に列した。 |
元和3年(1617年) |
建部政長は播磨国林田に転封。 近江国膳所より戸田氏鉄が五万石で入封。 |
寛永12年(1635年) | 戸田氏鉄は十万石で美濃国大垣へ転封。 遠江国掛川より青山幸成が五万石で入封。 |
宝永8年(1711年) |
青山幸秀は信濃国飯山に転封。 遠江国掛川より(桜井)松平忠喬が入封して明治まで続く。 |
尼崎城は尼崎駅南東一帯に築かれていた。
本丸は明城小学校の辺りで、西から北を二の丸が囲み、東は松ノ丸、南は南浜、近年建てられた天守は西三の丸にあたる位置で、松ノ丸の東に東三の丸があった。
尼崎城天守は南側、図書館と併設して有料駐車場がある。
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