築城年代は定かではないが応永年間(1394年〜1427年)桑原通興によって築かれたと云われる。
河野通之は東予地方の豪族が敵対する讃岐国細川氏になびくようになったのを背景に桑原城主桑原通興に鷺ノ森城を築かせこの地に置いた。桑原通興は河野十八将の一人で壬生川氏を称した。
細川方の金子城主金子氏や剣山城主黒川氏による攻撃を数度受けたが辛うじて撃退、阿波国三好氏が侵入すると湯築城主河野通直が一軍を率いてこの城を本陣とし西条で撃退した。
天正3年(1575年)再び金子氏・黒川氏に攻められ落城し金子氏の支配下に置かれたが、天正13年(1585年)羽柴秀吉の四国平定で小早川隆景に攻められ落城した。
鷺ノ森城は現在の鷺森神社境内の辺りに築かれていた。海に面した平地で、神社の北東から南東にかけてl字の水路があり、これが堀の名残である。
特に案内板は設置されていないが鳥居の脇に鷺ノ森城の石碑がある。
神社境内に駐車可能。
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