詳細不明。天正13年(1585年)豊臣秀吉による四国征伐によって伊予に侵攻した毛利勢(小早川?)による築城とも考えられている。
杉尾山城は医王院の北背後にあり、南東への伸びた尾根の先端が一段小高くなった山に築かれており、現在は金刀比羅神社の境内となっている。明治までは医王院がこの山の上にあったようである。
単郭の小城で金刀比羅神社の境内となっている部分が主郭であるが曲輪は大きくない。北は自然の鞍部を利用した大堀切になり、川に面して急峻な西側を除くほぼ全周に畝状竪堀群を設けている。東端は尾根を遮断する堀切1と堀切2の二重堀切であるが、内側の堀切は後世の参道によって埋められている。
この城の特徴として主郭から畝状竪堀群の起点となる部分までの高低差が大きいこと、竪堀の規模が一般的な幅3mから4mより大きく5mを越えているなどがあげられる。 虎口は不明であるが、山腹に一ヶ所スロープaがあり、そこから石段の起点である曲輪の東端部に続く道があったのではないだろうか。
医王院のすぐ裏の山で奥から神社へ登る参道がある。
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