貞和4年(1348年・正平3年)佐竹義篤の子小場大炊助義躬によって築かれたと云われる。
文亀2年(1502年)小場義忠は孫根城に逃れていた佐竹義舜を山入氏義が攻めたときに討死した。
天文9年(1540年)小場義実は部垂城の部垂義元のもとを訪れていたさいに、部垂の乱に巻き込まれて討死した。
慶長5年(1600年)小場義宗は佐竹領再編によって小田城へ移り、小場城は大山氏領となった大山則宗が城代として置かれたが、慶長7年(1602年)佐竹氏の秋田転封にともなって廃城となった。
小場城は那珂川東岸にあり、北と南に沢が入って東西に伸びた台地に築かれている。
主郭は「本城」で西に「西城」、南に「御城」、東に「中城」、「城内」、「堀ノ内」、「根小屋」などの地名が残っている。
主郭は民家の敷地となっているが、西から北にかけて大きな空堀、西は宅地に入る土橋、北は道路、東にも一部空堀が残っている。現在北の空堀沿いに大きな案内板が設置されている。
東の県道沿いに道標が出ており、主郭北側の案内板のあたりに駐車可能。
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