『芸藩通志』には「松笠城 火神城 高城 丹蔵城 並に本村にあり、」とだけ記されている。
高城は美土里中学校の西背後に聳える標高528.3mの山に築かれている。現在主郭に電波塔があり、すぐ南下まで車道が通じており車で行くことができる。
城域に電波塔などがあるが、大きな改変は南下の林道終点の駐車場になっている部分くらいで比較的良好な遺構がある。
主郭は山頂の曲輪Iで周囲は鋭い切岸が巡っており容易に登り降りすることはできない。この主郭を中心に周囲に曲輪群が広がり、北東の曲輪IVが一番広い。
曲輪Vから北西に伸びた尾根に二条の堀切1、3があり、その間に竪堀2がある。堀切3は堀底が一部二段になるように削り込まれている。
主郭南下の駐車場になっている部分はどのような遺構であったのか不明であるが、東西両脇に竪堀状の地形が残る。単独の竪堀とするには幅広で不明瞭なもので自然地形とも考えられるが、東西両方とも位置があうようなので、多重堀切から竪堀が伸びていた可能性考えられる。曲輪III、VIともに南端の竪堀側に土塁を設けている。
南側の増屋地区から舗装された林道があり終点が駐車場。