築城年代は定かではないが嘉吉年間(1441年~1444年)に太田氏によって築かれたと云われ、城主は太田道祖とその子源太夫が伝えられる。
瀬加山城は岡部川北岸にあり、南へ張り出した比高100mほどの山に築かれている。現在は主郭まで遊歩道が整備されている。
堀切で区画された南北二郭で、北端の主郭にはかつて廣田神社と稲荷神社が祀られていたが、現在はその礎石しか残されていない。主郭の北側には土塁があり、南は参道となる石段があるが、東中央から二郭に降りるスロープもある。
主郭の南下に堀切2を挟んで二郭があり、さらに南下に堀切1がある。堀切1より南側は明瞭な曲輪ではなく、ほぼ自然の緩斜面である。
主郭の北側は土塁下に堀切3があり、さらに降った所に浅い堀切4がある。堀切3から東へ伸びる竪堀と連動して主郭の東側面には七条の畝状竪堀群5を設けている。
県道沿いに小さな道標がある。上瀬加生活改善センターに駐車場と案内版があり、その前の道を山へ向かうと登山道入口がある。
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