伝承によれば天正年間(1573年〜1592年)に佐々成政が砦として築いたという。
荒山城は森下川の北岸、医王ダムの北側に東西に伸びた丘陵に築かれている。 東西およそ350m程の規模である。
主郭はほぼ中央にあり、南端に電柱が建った櫓台を備える。主郭から東尾根の曲輪群は堀切で区画された比較的小規模な曲輪が連なる。途中土橋の架かる堀切があり、土橋の付け根の両側に塚状の土塁が残り門跡が残っている。二重堀切の外側は不明瞭な自然地形の残る尾根であるが、東端の堀切は鉄塔近くに残っている。
主郭の西側は広大な曲輪があり、大きな堀込と土塁を持って木戸としたり、内桝形状の地形が残る。西端は横堀を巡らせて遮断している。
県道27号線が新道となり荒山大橋が架かっている。この東詰に荒山大橋の記念碑が建っており、駐車場が併設されている(地図)。ここから西に見える鉄塔に向かって林道が付いているので、そこに向かって歩いて行けば城の東端に至る。
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