築城年代は定かではない。城主は加藤右衛門佐、上田作兵衛、山口新左衛門、清水将監などが伝えられるがはっきりしない。
広瀬城は加賀国境に近い標高350mの通称城山に築かれている。
主郭となるのは山頂から北東に伸びた尾根先部分で、南背後の三重堀切に面して櫓台を備え、北東隅には枡形虎口がある。
主郭から北へ曲輪が展開し、北端部には畝状竪堀群や堀切で区画された曲輪群がある。
主郭背後から城山へは極端に細い尾根が続いているが、城山山頂から西へ続く尾根にも城郭遺構がある。こちらの遺構は西からの攻撃に備えており、主郭を補助する出城であることが明白で、西尾根に堀切を設けている。
主郭から降った標高260～280m付近にも遺構が点在している。
山腹にある林道沿いに登山口があり入口に案内板が設置されている。ここから主郭まで山道が整備されていたようであるが、現在では道が不明瞭な部分が多く、道はないものとして山に入ったほうが良い。
駐車場はないが、入口周辺で路駐可能。
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