三日月山城砦群aを参照。
三日月山城砦群bcdは三日月山から南方へ延びた尾根にある曲輪群で、常唱院の南が砦b、その南方の標高246.3mのある所が砦c、さらに南方の峰を砦dとする。砦cから南西側に伸びた尾根先にβ、西山腹にαとする遺構がある。地図の場所は砦cである。
砦b,c,dはともに尾根上に段曲輪を連ねた構造で、途中に堀切などは設けていない。砦dの南端尾根は南下の南西下にそれぞれ浅い堀切があり、竪堀が長く伸びている。
砦cから南西に伸びた尾根も登山道沿いに曲輪が連なっており、南西端βの尾根に浅い堀切から伸びる竪堀群がある。
砦cの西山腹にあるαの部分は西尾根に段曲輪があり、西先端に三重堀切、南北両山腹に畝状竪堀群、さらに北山腹にはｕ字の堀を三ヶ所設けており、三日月山山頂から南側の遺構としては一番見応えのある場所である。