詳細不明。
気延山城は標高212.2mの三角点がある気延山から東へ伸びた尾根の先端に築かれている。
西尾根を大規模な堀切1で遮断し堀切に面して土塁を設けている。堀切から東側を城域としているが曲輪の造成は行われず自然地形のままである。現在東端に祠が祀られその部分のみ削平されているが、祠や展望台施設による改変と思われる。
東尾根は細く伸びる地点に二重堀切3で遮断、南側は比較的急峻であるが、登山道が通る尾根部分に堀切2の痕跡が確認できる。北側は緩やかに傾斜しているが、少し下ったところから高い切岸を設けている。切岸の下方は横掘にはならず、犬走り状の緩斜面が残っているが、その最下部の合流地点から竪堀4が落ちる。形状としては違和感はないが、流水や林業による地形の可能性もある。
曲輪の造成が行われていないことから未完成とすることも可能であるが、堀切や切岸の造成など周辺の遮断線は完成しており、削平は不要と判断した城と推測される。緩やかな北側に城域を拡げており、北側を意識した縄張が感じられる。
登山道は各方面から整備されている。今回は北の鳥坂城から登り、東麓の変電所裏に下山したが、八倉比売神社から登るのも良さそうである。
最寄り駅(直線距離)