詳細不明。
別名を「尼子城」と呼ぶことから尼子氏一族の城、または南天山城主和智誠春の城ともいわれる。
城は用地川が生田川に合流する地点の北西にあり、西の山塊から東へ突き出した尾根に築かれている。
東の尾根先は突出した岩山で上部が南北二段に削平されている。この西側に堀切があり、尾根伝いに東へ登ると主郭部に到達する。
尾根伝いに登って行くと二重堀切があるが、あまり明瞭ではない。その上には東西に長い曲輪があり、この北側の下にも腰曲輪がある。
東西に長い曲輪を越えると堀切を経て主郭東下の曲輪に到達する。ここは主郭の南東側面を覆うように削平地が広がり、主郭の南下、曲輪の西部に土塁があり、南東側に虎口のような形状がある。
主郭は南北に長く東西二段に削平され、東側の削平地は一部が東側の曲輪へ突出しているが横矢を意識するようなものとは思えず自然地形のままのようである。
主郭の南にある小郭は尾根を削った馬蹄形で北背後に土塁を残して堀切で遮断する。この曲輪の南北は深い自然の谷となっている。
南の小郭から主郭の西側に回り込むと二重堀切があり、西側の堀切には土橋が架かる。その先にも一条の堀切がある。
県道322号線を北上し西蓮坊を過ぎると県道と田屋郷内へのy字路となる。ここに「仁後城まで800mの道標がある」集落内の道を進んで用地川沿いに北上する道を進むと左側に案内板が設置されている。ちょうど仁後城の東先端部の北側になる。
城山は動物避けの柵で覆われている。案内板の南側に橋があり、それを渡って左手付近が柵を乗り越え、柵沿いに西へ進むと山へと通じる踏み跡がある。これを伝って行けば東先端部に到達し、後は尾根沿いに登れば主郭に到達する。
また、城山の南側にある民家裏からも道があり、こちらのほうが道がきれいなのだが、ここも柵に入口がない。
最寄り駅(直線距離)