詳細不明。日本城郭体系の一覧表「31-王子山南城」の項にある川谷城あるいは河谷城と思われる。日本城郭体系では城主は国吉氏とあるが、高知県中世城館跡分布調査報告書によれば、城主は河谷越後守である。
国吉城は香宗川の南岸にあり、長瀬神社の東の西へ伸びた尾根の頂部に築かれている。
城跡には城八幡が祀られているが、ここが二の段と思われ、東の頂部に詰(主郭)がある。二の段の西下に堀切らしき地形があるが、後世の改変がはげしく堀切かどうか分からない。この先の尾根にも削平地が残っている。詰の東側の尾根は薮がはげしく確認できなかった。北と南の山腹は急峻な地形であるが、南は雛壇状になっている。
県道277号線を南下して香宗川を渡ると東側に長瀬神社があり城の西下を登って行くが、その先に山の南側へ入る道がある。この道を東へ進んで行くと左側に城八幡への参道がある。参道は急な石段であるため、雨天など足場が悪い場合は避けた方が無難。参道入口に案内板が建っていたと思われるが肝心の字がない。
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