築城年代は定かではないが諏訪氏によって築かれた。
天文11年(1542年)武田信玄が侵攻すると、諏訪頼重は上原城を焼き払って桑原城へ退き降伏した。信玄は上原城に板垣信方を置いて代官としたが、天文17年(1548年)上田原合戦で討死した。
城跡はきれいに整備されており、山肌がすこぶるきれいだ。 比較的朝早くから散策していたのだが、主郭東側の堀を通って駐車場へ戻る途中で草苅りをはじめた地元の方と出会った。とてもありがたいことである。
城は永明寺山から西へ張り出した尾根の先に築かれている。城は山上と麓の板垣平と呼ばれる館跡で構成されている。
板垣平には石垣などが残っているらしいが、現在は開墾されて農地が広がる。
山上は東の永明寺山に続く尾根を空堀で断ち切り、中央の主郭、一段下でそれを取り巻く二郭、南側に物見岩があり金比羅神社となり、北側にも理昌院平があり、石積のような遺構がある。
国道20号線から永明寺山へ至る道があり、板垣平を通って城の東側まで車で登ることができる。
最寄り駅(直線距離)