詳細不明。城主は入山氏で、村上氏の一族寄合氏から分かれた一族という。
入山城は北東へ伸びた尾根の先端頂部、標高508mの山に築かれており、現在は登山道が整備されている。
南の山から北東に伸びた細尾根に築かれた城で曲輪の規模は小さいが、尾根を遮断する堀切は圧巻の規模である。
主郭は尾根先にある曲輪IでL字に土塁を残し、北下に犬走がある。主郭や曲輪IIの周囲に一部石積が認められる。
曲輪IIは石祠が祀られた小さな曲輪で下方にL字になった曲輪III、南東下にIVの腰曲輪がある。東尾根からIVに上がってくる山道があり、旧道だろうか。曲輪IIIとIVは虎口が確認できる。
主郭の南東側に小さな曲輪Vがあり南端に土塁がある。さらに堀切を挟んで曲輪VIがあるが、削平が甘く緩斜面地形となる。南端には堀切4があり、ここまでが確実な城域となる。
堀切4の南西側には尾根中央に土塁があり、その北端部からは浅い溝が竪堀状に伸びている。これは山上から用水してきた名残のようで、案内板にも「該所へ用水を通ぜし堰路あり」と書かれている。
見性寺の南側から山に入っていく車道があり、これを登ると水道施設があって駐車可能である。ここから尾根伝いに登る道が整備されている。
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