築城年代は定ではない。館主は工藤氏で、後に南部氏の家臣となり館が東にあったことから東氏と称した。

天正20年(1592年)の『諸城破却書上』には名久井・南部中務持分とあり、『慶長館持支配帳』には「名久井館三千石東彦左衛門」とあり、南部氏の重臣で三戸城に屋敷を構えていた。

上名久井館は上名久井集落の南にあり、東へ舌状に伸びた丘陵に築かれていた。 いずれも道路となっている南北の堀切が二条あり、東郭と西郭の二つの曲輪があったが、現在は畑のようである。

最寄り駅(直線距離)
2.0km 諏訪ノ平駅
4.0km 剣吉駅
5.1km 三戸駅
6.9km 苫米地駅
7.8km 目時駅

付近の城(直線距離)
1.4km 陸奥 下名久井館
1.8km 陸奥 相内館
2.3km 陸奥 赤石館(南部町)
2.9km 陸奥 新井館
3.3km 陸奥 森ノ腰館
3.5km 陸奥 剣吉城
4.3km 陸奥 大向館
4.3km 陸奥 平良ヶ崎城
4.6km 陸奥 佐藤館
4.6km 陸奥 鳥舌内館
5.0km 陸奥 矢崎館
5.3km 陸奥 聖寿寺館
5.5km 陸奥 小向館
5.6km 陸奥 古館(南部町)
5.6km 陸奥 泉山館
5.7km 陸奥 馬場館(南部町)
6.0km 陸奥 梅内館
6.3km 陸奥 福田館
6.5km 陸奥 三戸城
6.5km 陸奥 川守田館
6.7km 陸奥 工藤屋敷
6.7km 陸奥 浅水館
7.0km 陸奥 苫米地館
7.1km 陸奥 浅水城

2014年5月