築城年代は定かではない。館主は川守田常陸入道正応で四百石を領していた。

天正10年(1582年)南部信直が先代の南部晴継の葬儀を終えて三戸城へ帰る途中に九戸氏に襲われ、信直は急遽川守田館に逃げ込んで九戸勢と戦った。この時信直は自ら鉄砲を撃って防戦したという。

川守田館は熊原川北岸の台地の上に築かれていた。主郭は現在の国道4号線バイパスと県道45号線の川守田交差点の付近であり、曲輪部分はほぼ消滅してしまっている。ただ、隣にある熊野神社の所に川守田館の案内板があり、わずかに堀跡が残されている。

最寄り駅(直線距離)
1.4km 三戸駅
4.6km 目時駅
4.8km 諏訪ノ平駅
8.0km 金田一温泉駅
10.0km 剣吉駅

付近の城(直線距離)
0.7km 陸奥 三戸城
1.9km 陸奥 泉山館
2.0km 陸奥 金堀館
2.1km 陸奥 馬場館(南部町)
2.2km 陸奥 梅内館
2.3km 陸奥 大向館
2.6km 陸奥 京兆館
2.6km 陸奥 小向館
2.8km 陸奥 聖寿寺館
3.1km 陸奥 佐藤館
3.2km 陸奥 平良ヶ崎城
4.2km 陸奥 赤石館(南部町)
4.2km 陸奥 豊川館
4.3km 陸奥 目時館
5.4km 陸奥 釜沢館
6.3km 陸奥 蛇沼館
6.3km 陸奥 相内館
6.3km 陸奥 新井館
6.5km 陸奥 斗内館
6.5km 陸奥 上名久井館
7.1km 陸奥 鳥舌内館
7.9km 陸奥 西越館
7.9km 陸奥 下名久井館
8.1km 陸奥 天王沢館

2014年5月