築城年代は定かではない。『和賀御分限録』に「二百石 梅沢近助」「梅ヶ沢氏 天王館」とあり、梅ヶ沢氏の城であった。
天王館は八森神社のある丘陵の尾根の南端頂部に築かれている。
南端を主郭とし一部土塁がある。主郭を取り巻くように横堀が巡っているが、南東側は民家の敷地となっていて不明である。横堀は南端で竪堀状に角度を変えて伸びている。
主郭の北側、八森神社との間にやや離れて堀切がある。堀切は東へ竪堀として長く伸びる一方、西側は遮断しきれておらず土橋状に残る。主郭と堀切の間はほぼ自然地形である。
八森神社から尾根伝いに行くことができる。
最寄り駅(直線距離)