築城年代は定かではないが小瀬氏によって築かれたと云われる。 小瀬氏は佐竹貞義の子義春が上小瀬の地に住んで小瀬氏を称した事に始まる。
小瀬氏は佐竹氏の家臣として代々続き、佐竹氏が秋田へ転封になるまでこの地を支配した。
小瀬城は緒川とその支流の間を南北に長く伸びた標高171mの山に築かれている。
城の南端は無線中継塔のある辺りで、すぐ背後に小さな堀切がある。そこから北へは細尾根の堀切が続くが、主郭部辺りに到達すると広い曲輪と幅広の尾根を遮断する長い堀切に至る。長い堀切の北側、山頂周辺が主郭で、北は大きく下がって土塁の付いた曲輪があり、さらに北へ続き、北端の細尾根の堀切で終わる。
城のある山の東麓には広大な台地が拡がっており、ここに小瀬城の標柱とともに上ノ台遺跡の標柱が建っている。
無線中継塔まで舗装された細い車道があるが入口にチェーンがしてあるので歩いて登るのが良い。無線中継塔の北側へ回り込めば城域である。
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