詳細不明。東野氏の城と考えられている。
東野城は東野集落に隣接する比高40mほどの丘陵に築かれており、城山、館山、常竜寺砦と3つの城郭遺構が隣接している。
『続 図説 茨城の城郭』によれば東野城は2011年に発見された城だそうで、特に城山の遺構、縄張りは眼を見張るものがある。
東野城(城山)は最高所に広大な主郭があり内部は三段ほどに分かれている。この主郭を取り巻くように大きな横堀がめぐり、南に虎口が開口する。虎口は右折れの枡形で横堀には土橋が架かる。さらに横堀を東に進んだ所にも虎口があり、この南東の谷が大手と考えられる。虎口は横堀の堀底か土塁上を歩かされ、土橋を渡って枡形に入る構造である。
主郭の北東側に小さな曲輪があり、主郭の横堀はこの曲輪の外側を周り西で消滅している。主郭と常龍寺砦との間には深い谷があってもうひとつ小さな峰があるが、この鞍部には土塁があり、峰上も削平されている。
南の旧国道から民家の脇を通って谷間に向かう道がある。谷間は水田だったようだが、今は破棄されてヤブになっているが、そこからよじ登ると内部は比較的見学し易い環境にある。
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