詳細不明。
帆山城は標高238.9mの村国山山頂に築かれており、現在は公園として整備されている。
村国山はむかしは「帆山」と呼ばれていたようで、『日本城郭大系』では山頂から北へ伸びた尾根にある城を帆山城とし、光善寺山城も同じ城としている。しかし、2022年4月現在『福井県埋蔵文化財遺跡地図』では村国山城となっており、帆山城はその南の峰に記されている。『越前中世城郭図面集III』では村国山城(帆山城?)として掲載され、帆山城も調査を行ったが城郭遺構は見つからなかったとしている。
帆山城の遺構は三角点のある山頂部(I)と、北尾根(II、III)のブロックに分かれている。
山頂の曲輪Iの部分は現在パラグライダーの発射台となっているが、それ以前にも建物が建っていたようで一部土塁の残欠らしき地形が残っているが、改変されている部分が多い。東へ伸びた尾根は幅広の遊歩道が通っているが、三条の堀切群8を確認することができる。一方北尾根側は明瞭な遮断線はなく、側面に竪堀7が確認できる程度である。
曲輪IIは南北両端を堀切4、堀切6で遮断し、東側面は横掘5で繋がり中央に竪堀5を設けている。
北端の曲輪IIIは円形で切岸もも甘く不明瞭な曲輪であるが、南背後を堀切2、東から北にかけて放射線状に畝状竪堀群1を設けている。
北尾根の遺構は畝状竪堀群や横掘など発達した遮断線を用いているが、曲輪部分は古墳を転用しているとはいえ粗雑な造りである。
芦山公園の展望台まで舗装された道があり終点に駐車場がある。
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