出羽 法領館でわ ほうりょうだて

城郭放浪記


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出羽 法領館の写真
掲載写真数
形態
山城(277m/110m)
別 名
館山城,院内城
文化財指定
なし/不明
遺 構
曲輪,堀切,竪堀
城 主
三浦氏,小野寺氏
歴 史

築城年代は定かではないが三浦氏によって築かれたのが始まりとされる。 三浦氏は相模国三浦郷発祥で三浦義末がこの地に来住したのが始まりという。

暦応2年(1339年)小野寺家臣で小野城主の姉崎四郎左衛門に攻められ法領館は落城、以後小野寺氏の城となった。

天正年間(1573年~1592年)には最上氏の軍勢が攻め寄せたが、山田次郎や奥山玄蕃らの活躍によって落城は免れた。

慶長5年(1600年)関ケ原合戦で小野寺氏は西軍に与して改易となり、法領館もまた廃城となったという。

説 明

法領館は院内駅の北側にある館山に築かれており、現在は登山道が整備されている。

法領館は北城と南城の2つに大別でき、その間は自然尾根になっている。

南城は三角点のあるところが主郭となり、北背後を大堀切で遮断している。主郭から南東へ伸びる尾根にも曲輪が展開していたと思われるが、土取によって大きく地形が改変されており詳らかではない。

東端の麓近く、神社からつづら折れで登る登山道沿いに複数の竪堀や堀切形状が確認できるが、どこまで遺構なのか不明である。

北城は公園化されて遊具などが設置された広い空間があるが、その北側にある一段高く神社があるところが主郭と考えられる。北へ続く尾根には小さな段曲輪があるが、先端は細尾根になり堀は見当たらない。南は公園になった広い空間の南側にも人工地形があるが、城郭にともなう遺構には見えない。

案 内

南端東山腹に神明社があり、その参道入口に案内板がある。参道を登って神社の南側から登山道がついている。

駐車場はないが、地元の方に確認したところ案内板の前に駐めても良いということであった。

最寄り駅(直線距離)
0.3km 院内駅
3.4km 横堀駅
8.1km 及位駅
8.7km 三関駅
主な参考文献
東北の名城を歩く 北東北編: 青森・岩手・秋田(吉川弘文館)
都道府県別日本の中世城館調査報告書集成(1)(東洋書林)(秋田の中世城館)
日本城郭大系〈第2巻〉青森・岩手・秋田(新人物往来社)
所在地/地図
秋田県湯沢市下院内字館山
GPSトラックデータダウンロード :[KML形式 ][GPX形式 ]
付近の城(直線距離)
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1.1km 出羽 秋田藩 院内番所
2.7km 出羽 松根城
3.0km 出羽 浅萩館
3.2km 出羽 館堀城
3.3km 出羽 草井崎城
4.3km 出羽 影平館
4.6km 出羽 桐木田館
5.0km 出羽 小野城
5.1km 出羽 御返事城
5.7km 出羽 北御返事館
6.2km 出羽 鵜沼城
6.2km 出羽 椛山館
6.5km 出羽 平城館
6.9km 出羽 矢倉館
7.9km 出羽 しなの館
7.9km 出羽 相川城
9.0km 出羽 中屋敷館
9.5km 出羽 及位館
9.9km 出羽 上の宿館
最終訪問日
2023年5月
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