米多比城は南の山塊から北へ伸びた丘陵に築かれており、北端の須賀神社から続く里城部分と標高180m付近に築かれた詰城部分から成っている。
里城部分は須賀神社から遺構が続いており、神社の背後から堀切が点在して設けられているが曲輪の造成ははっきりせず、自然地形に近い尾根が続く。200m程尾根を登った辺りは南側が果樹園の造成のためか削られている。その背後に東端の堀切があるが、この辺りがわずかに曲輪として造成されているように見える。
詰城部分は里城からさらに登った標高180m付近で南北に伸びた尾根に築かれている。大きく南北二段に造成された曲輪で、概ね土塁が付いている。南尾根は大きな堀切で遮断し、北端東部分を除く大半を畝状竪堀群が巡っている。
須賀神社への参道石段の近くに駐車可能なスペースがある。須賀神社の背後からそのまま尾根道を登っていけば詰城に至る。
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