築城年代は定かではないが薦野氏によって築かれたと云われる。
薦野城主の薦野氏が支城として築いたのがはじまりとされる。天正9年(1581年)に立花山城督戸次道雪が宗像氏に備えるため、番城としてとりたて、院内衆や大鶴宗周が在番した。
つぐみ岳城は清瀧寺の東背後に聳える標高335mの鶫岳(つぐみ岳)山頂に築かれている。
山頂の主郭は南北に長く南端を最高所として小さく三段程になっている。周囲には概ね低土塁が巡っているが、曲輪内の削平は比較的甘い。北端東部に虎口があり、東下に虎口受けの小郭が付き、北側は大きく竪堀が落ちている。北側山腹には放射線状に畝状竪堀群が設けられている。
南端も南西部に虎口らしき所があり、南下の腰曲輪に通じる。腰曲輪は付け根の東西両側に竪堀が落ちている。さらに南東へ伸びる尾根を堀切で遮断している。
登山道は西麓の清瀧寺にあり、一番奥の薬師堂の脇から西山登山道(つぐみ岳コース)という標識が付いている。この道は山腹にある不動明王までは良い道が付いているが、そこからは踏み跡程度の山道である。
最寄り駅(直線距離)