築城年代は定かではない。長野城の支城で長野氏一族堀越十郎義豊、弥太郎義永の居城であったという。
堀越城は北九州JCTの南東に聳える標高355mの城山に築かれている。現在は笠岩や剣立山を経由する登山道が整備されている。
主郭は標高355mの山頂にあって広く削平され、そこから北西と北東に伸びる尾根に曲輪が展開する。
主郭から北西に伸びた尾根は広い段曲輪が続き、堀切を挟んで土塁囲みの曲輪IIがあり、南西隅に虎口がある。北西端は大堀切で空堀の底に低い仕切り土塁を残した二重堀切となっている。
一方北東に伸びた尾根は全体的に小さな段曲輪群が続いており堀切はない。剣立山のところで曲輪群は一旦途切れ、そこから北に50mほど下ったところに北端の曲輪群がある。
主郭から南東に伸びた尾根は切岸からやや離れたところに堀切が一条あるのみで、その先にも緩斜面尾根が続くが曲輪の造成や堀切は見当たらない。
長野緑地公園の西端の駐車場の脇に登山道入口がある。登山道は途中で剣立山と笠岩ルートに分かれるが、どちらから登っても主郭まで行くことができ周遊することができる。
剣立山は主郭北東尾根先から登るルート、笠岩は主郭背後の堀切の先の鞍部に登るルートである。
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