『芸藩通志』では「高塚城 堀城 常友城 佛丸 行武城 下鷹城 笠城 並に戸野村にあり、城主知れず、或はいふ、高塚は鷹司大膳、堀城は、小坂外記、幸友は、佐倉内膳、下鷹は、大野惣右衛門、所據なりと、」とあり、このうち佛丸が当城に該当する。
杉風呂城は豊栄町と福富町の境目にあたる標高470.8mの山に築かれており、現在主郭には鉄塔が建っている。
単郭の城で主郭はそれほど大きくなく、鉄塔がほぼいっぱいに建っている。曲輪面はもともと南北二段であったらしいが、鉄塔建設によって大きく改変されており、現状は南に向かって傾斜する。主郭の周囲は高い切岸が巡り一部岩がある。
主郭の周辺は伐採された木が積み上げられていて判然としない部分もあるが、全周に畝状竪堀群が確認できる。このうち北尾根は二重堀切4、南西尾根は堀切4で遮断する。
南東の峠付近から鉄塔整備用の山道がついており、入口付近の余白に駐車可能。
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