築城年代は定かではないが南北朝時代に毛利元春によって築かれたと云われる。
文和元年・正平7年(1352年)毛利元春がこの城に籠って足利尊氏方の安芸国守護武田氏信と戦っている。
琴崎城は可愛川(江の川)南岸にあり、北へ伸びた丘陵の先端に築かれている。南北に続く尾に段々と曲輪を連ねる単純な縄張りであるが、南北の規模は約350m程と中規模で、曲輪の造成はしっかりしている。
尾根の中央に一段小高くなった主郭部があり、南北に五段程の平段が連なる。北の曲輪群は南北に長く、大きく二段ほどで東側は犬走になっている。南の曲輪群は南北二段で南が高く、その下方は高い切岸となり、少し離れた所に堀切が一条ある。
この山は動物除けの柵がしてあり、入口が限られている。今回も民家の方にお願いして柵を開けて頂き散策することができた。その入口は工場の裏にある民家の所である。
最寄り駅(直線距離)