土佐 尾川城とさ おがわじょう

城郭放浪記


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土佐 尾川城の写真
掲載写真数
形態
山城(250m/150m)
別 名
なし
文化財指定
町指定史跡
遺 構
土塁,曲輪,堀切,竪堀
城 主
近沢氏
縄張図
尾川城縄張図
歴 史

詳細不明。近沢氏の居城で戦国時代の城主は近沢将監祐清で、元亀元年(1570年)超世曽我部元親の軍勢が佐川に侵攻したさいに、黒岩城主片岡光綱らとともに長宗我部軍に降った。

近沢祐清は文筆に優れていたため長宗我部氏の祐筆として活躍した。

説 明

尾川城は尾川小中学校の北東背後にある標高250mほどの山に築かれており、現在は登山道が整備されている。

主郭は山頂Iで土塁はなく南北二段になっている。北背後に二重堀切があり、現在の登山道は西の谷筋から北背後に回り込んで登ってくるルートが整備されている。

主郭の西側には三段になった小規模な曲輪群がある。一番上は北側に土塁を残す。二段目も北側に土塁を残しているが、土塁の開口部から竪堀が北へ落ちている。形状から、もともと堀切だった部分を削平したような印象を受ける。さらに西下に一段小さな腰曲輪があり、その下方に堀切2を設けている。

山頂から南側に三箇所の支尾根が伸びているが、これを降ったところにも曲輪と堀切がある。

南東尾根を下ると曲輪IIIがあり、北端部は岩地形を土塁のように削った遺構がある。東尾根に堀切4、南尾根に堀切5を設けて遮断している。

南尾根を下ると堀切6、堀切7があり、その下から小さな段々に削平された曲輪群IVがある。南端は2か所の堀切8、堀切9で遮断する。

南西尾根は概ね自然地形になっているが、南端部分に曲輪Vがある。曲輪というより削り残しの土塁で構築した虎口のような形状をしている。その下方には堀切10と堀切11を設けて遮断している。

案 内

登山口は尾川小中学校の東に隣接する尾川地区住民センターの向かいにある。民家の間を抜けて沢の西側を登って行くと砂防ダムがある。砂防ダムを超えた先で沢を渡り山道を登って行く。

尾川城の石碑と案内板は登口から離れているが、南麓の尾川中央保育園近くの忠魂碑のあたりに建てられている。

車は川の南側にある「ふれあいの里尾川」公園の駐車場を利用した。

最寄り駅(直線距離)
3.5km 西佐川駅
3.5km 佐川駅
3.6km 斗賀野駅
4.3km 襟野々駅
6.9km 土佐加茂駅
主な参考文献
現地案内板
日本城郭大系〈第15巻〉香川・徳島・高知(新人物往来社)
都道府県別日本の中世城館調査報告書集成 四国地方の中世城館 高知県中世城館跡 (東洋書林)
佐川町史
所在地/地図
高知県高岡郡佐川町本郷耕字城ノ岸
GPSトラックデータダウンロード :[KML形式 ][GPX形式 ]
付近の城(直線距離)
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4.3km 土佐 城台山城
4.6km 土佐 八幡城
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6.9km 土佐 新土居城
6.9km 土佐 姫野々城
7.2km 土佐 津野氏土居
7.4km 土佐 土佐藩 姫野々番所
7.5km 土佐 長竹城
8.6km 土佐 畦田城
8.9km 土佐 平野城(日高村)
9.3km 土佐 片岡城
9.3km 土佐 石木戸城
9.6km 土佐 菊之森城
9.6km 土佐 法厳城
9.8km 土佐 土岐城
最終訪問日
2025年9月
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