築城年代は定かではないが浅井新八郎政高によって築かれたと云われる。 浅井政高は近江国小谷城主浅井長政の父久政の兄弟で、浅井氏滅亡後に尾張へ来て苅安賀城を築いたと伝えられるが、事実は尾張浅井氏の出で信長の赤母衣衆の一人に選ばれた浅井信広とも考えられている。
政高(信広)の子は浅井田宮丸長時で、織田信雄の家老であったが、天正12年(1584年)伊勢国長島城において津川義冬・岡田重孝とともに羽柴秀吉の計略に掛かった信雄に謀殺された。 その後、苅安賀城は田宮丸を討った森久三郎が城主となった。
苅安賀城は苅安賀自動車学校の辺りに築かれていたという。現在は南西側の道路に面して石碑が建っているのみである。