詳細不明。城主として川原豊後守が伝えられる。
男鬼入谷城は男鬼集落と甲頭倉集落の間に聳える標高670m程の山に築かれている。
東西に伸びる尾根沿いに主要な曲輪群が連なっており、東端の曲輪I1が主郭と考えられる。主要な尾根はすべて堀切で遮断し、一部には畝状竪堀群が確認できる。
主郭I1は北東隅に櫓台状の高まりを残し、東へ伸びる尾根を三重堀切8で遮断する。南尾根には東辺に土塁を備える曲輪I3が伸び、南端も幅広の櫓台のようである。その下方には放射線状になった畝状竪堀群14がある。上下二段の竪堀群らしく上側、切岸直下にも短い竪堀状地系があるが不明瞭である。さらに下方は支尾根から2つに分かれているが、その両方を遮断するような堀切15があり、西側はさらに外側に小さな堀切16、17を設けている。
主郭I1から西へ続く尾根に段々と曲輪が連なり、曲輪II1が中央のピークに位置する。さらに西には堀切5を挟んだん曲輪群IVがあり、西端の曲輪IV3は主郭と同等の広さを有し西側に分厚い土塁を設けている。
北の男鬼集落から標高640m付近にある比婆大神神社まで林道がある。道は狭いが舗装されており、普通車であれば登る事ができるが、運転に自信がない人は歩いて登る方が無難である。
神社から背後の尾根続きで城跡まで行くことができる。
最寄り駅(直線距離)