築城年代は定かではないが鎌倉時代に土岐二郎光俊によって築かれたと云われる。 光俊は土岐美濃守光衡の嫡子浅野判官光行の二男で、饗庭二郎と称し鎌倉北条方に属して承久の乱で討死したという。
饗庭氏は光俊の後、二郎太郎国綱、国頼、国信と続いたが、後に廃城となった。
天文年間(1532年〜1555年)初期には長屋景興が垂井より移り、城を修築して美濃国守護土岐頼芸に仕えた。天文15年(1546年)斎藤道三が相羽城を攻めたがこの時は落城しなかった。しかし、翌年土岐頼芸の籠もる大桑城が落城し頼芸は国外に逃れると、道三は再び相羽城に攻め寄せ城主景興と嫡子与五右衛門景直は奮戦むなしく討死したという。一説に景興は城を逃れて木曾屋に隠れて没したともいわれる。
相羽城は根尾川とその支流三水川と間にある平地に築かれていた。 現在の八幡神社境内は周囲より幾分高く、ここが本丸跡と伝えられ、標柱と石碑が建っている。