築城年代は定かではないが、永享年間(1429年~1441年)に菅沼満成によって築かれたと云われる。
菅沼満成は長篠菅沼氏の祖で、二代元成が長篠城を築いて移ったが、その後も一族が在城していた。
岩古谷城は国道473号線岩古谷トンネルの上に聳える標高799mの岩古谷山に築かれていた。
岩古谷山は断崖絶壁の岩山で実際どの場所が城であったのかはっきりしない。山上は登山道が整備されているが痩せ尾根で、「東曲輪」の標柱があるピークがかろうじて人工的に削平され、切岸加工された地形と確認できる程度である。
岩古谷山登山者用の駐車場が西麓、旧国道473号線和市にある。ここから堤石トンネル脇の登山口から登り、北鞍部の堤石峠経由で下山するコースが一般的である。