築城年代は定かではない。鎌倉時代に源頼朝から永江庄の地頭職に任ぜられた永江八郎時俊から始まる永江氏の居城とされる。
長江城は大鈴山から北西に派生した尾根にある標高737mの峰に築かれており、現在は山道が整備されている。
現地案内に従うと、山頂が本曲輪、南西下に二の曲輪、さらに下方に三の曲輪とあり、東暗部に堀切があるとする。ただ実際に現地を確認すると、山頂部はほぼ自然地形の緩斜面で、二の曲輪、三の曲輪もほぼ自然地形、堀切とされるものは山道の切通であり、残念ながら明瞭な城郭遺構は存在していない。
県道427号線で長江集落に向かうと、道標が出ており、登山道入り口近くに駐車場が用意されている。
遊歩道は三の曲輪、二の曲輪、本曲輪と登り、背後の切通から永江氏の菩提寺とされる大沢寺跡を経て降りてくることができる。