熊川邑城は朝鮮王朝時代のもので世宗16年(1434年)に築かれた。
熊川邑城は慶尚南道記念物第15号として公園整備されている。
邑城(ゆうじょう)とは城壁で集落を囲むように作られた城で、城壁、城門、甕城(おうじょう)、稚城(ちじょう)、堀などの遺構がある。
甕城(おうじょう)は城門の外側に設けた城壁で、半円形のものが多く、外側から直接城門を攻撃できないように囲い込み、城壁の上から城門を攻める敵を攻撃することができる施設である。
稚城(ちじょう)は城壁から張り出した櫓台のような施設で、城壁に取り付く敵に横矢をかける施設である。
熊川邑城は発掘調査が行われ、概ね東側の城壁ライン、少し間隔を明けて堀が復元され、東の城門には門楼が復元されている。
甕城の外側にある堀には跳ね上げ式の木橋が掛けられていた。
西側にも城壁が残されており、南半分の石垣が確認できる。
釜山地下鉄1号線 下端駅(ハダン/Hadan/하단역)からバスで公園前にバス停がある。熊川倭城へは徒歩移動可能。