詳細不明。 古代官衙跡とも鎌倉時代以前の官邸跡などとも推測される遺跡である。
筑前原の塁は一宮西小学校の南、甲斐国総社とされる甲斐奈神社の東に隣接する地に築かれている。宅地開発などで一部消滅しているようであるが、竹藪の中には複雑な形状の土塁が残っているという。現状では竹藪も荒廃しており、土塁の形状ははっきりしないが、宅地に面して南北に伸びる土塁と、凹むような形状の土塁を見ることができた。
筑前原の塁は昭和59年から宅地造成による発掘調査が行われており、平安時代以前の住居跡6軒、古代末から中世にかけての礎石建物跡1軒、掘立柱建物跡8軒とそれを囲むように幅3m深さ2m程の堀、内側には幅3m程の土塁が検出されている。