築城年代は定かではないが勝沼氏によって築かれた。 勝沼氏は甲斐国山梨郡勝沼郷発祥で、武田信縄の子で武田信虎の弟である次郎五郎信友が勝沼に住んで勝沼氏を名乗ったことに始まる。
天文4年(1535年)勝沼信友は北条氏綱との合戦で敗北して討死した。 跡を継いだ嫡男信元は永禄3年(1560年)逆心の企ありとされ、武田信玄によって成敗された。
勝沼氏館は日川北岸の段丘の上に築かれている。現在は国指定史跡として公園整備されている。
勝沼氏館の主郭部は南と西を日川に面し、北から東に空堀と土塁を設けて曲輪としている。虎口は北西隅に北門、南東隅に東門があり、木橋が架かっていたが、東門はなくなってしまっている。
主郭の東側に東郭があり、復元された土塁や堀、溝などがある。また、北にも御蔵屋敷や奥屋敷、御蔵などの屋敷群があったようである。
公園の無料駐車場が北の県道側にある。
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