詳細不明。城主は牛丸氏の一族吉川左衛門尉と伝える。
野口城は宮川の東岸にある城山に築かれている。 西下には飛騨街道と保峠越えの道が合流する交通の要衝である。
城は宮川に面した山から南の谷を挟んでコの字状に曲輪が並んでいる。 西の山上には社が祀られており、ここが主郭と見られている。主郭部は中央に小高くなった曲輪があり、その南北に削平地が設けられている。東側には三条の連続竪堀がある。
中央の曲輪は周囲の尾根を堀切で断ち西側に連続竪堀を設けている。また北の先端部分には横堀状の空堀を連続して並べ尾根先を遮断している。
東側の曲輪群は北尾根に二重堀切とやや離れてもう一条堀切を設け、北斜面に連続竪堀、東側へ延びた尾根には北側に土塁を設けた曲輪を配置している。
城山の北西にある野口集落内から道が付いている。国道47号線と国道471号線の分かれの東下にある野口集会所を目指す。この先は道も狭く駐車スペースはない。南へ進んで行くと野口薬師堂があり、その先に墓地へ続く道がある。この辺りに野口城への道標が建っているがあまり役に立たない。野口城へは一番南の墓地の一番上から左側へと道が通じており、これを登ると主郭の社に達する。
最寄り駅(直線距離)