築城年代は定かではないが、元弘年間(1331年~1334年)に妻鹿孫三郎長宗が築いたのが始まりとされる。
天正8年(1580年)黒田官兵衛は自らの居城であった姫路城を羽柴秀吉に譲り、妻鹿城に移ったことが有名である。
妻鹿城は市川に面した標高98mの甲山に築かれており、現在は登山道が整備されている。
ほぼ独立した丘陵で山頂部は広くなだらかな地形で、削平して曲輪としているが、切岸は低くダラダラ平坦地が続いている。尾根を遮断するような堀は見当たらない。側面は通路以外ヤブに埋もれているところが多く、山城としてはあまり見るところがない。
南麓の荒神社から登るルートと東鞍部の妻鹿甲山公園付近から登るルートがある。妻鹿城の石碑は荒神社にある。
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