築城年代は定かではないが波多野氏によって築かれたと云われる。
波多野氏は相模国波多野荘を出自とし、波多野義重が越前国志比庄地頭職として下向したのが始まりという。
波多野城は標高473.8mの城山に築かれており、現在は登山道が整備されている。
主郭は三角点のある山頂で小さく三段ほどに削平されている。主郭から南へ伸びた尾根の先にあるのが二郭で最高所の部分は烽火台のような円形の窪みがあり、削平は甘く南に緩やかに降っている。曲輪と呼べるのはこの2つくらいであるが、尾根の側面には畝状竪堀群などの遺構が広く展開している。特に、西側は主郭と二郭から西へ伸びた尾根とその谷間を結ぶように竪堀と堀切による遮断線があり、谷下には水場がある。
登山口は北麓の花谷にある小公園のところで公園に駐車場や案内板が設置されている。
登山道は2.3kmほど未舗装林道を歩いて登り、その終点から急坂を登るようになっているが、城跡を含め非常に整備されており見学し易い。
最寄り駅(直線距離)