築城年代は定かではないが杉氏によって築かれたと云われる。
龍ヶ岳城主の杉氏の支城で、杉太郎右衛門が城主であったという。
祇園嶽城は龍ヶ岳城の南西に聳える標高152.6mの猿田山山頂に築かれている。
主郭Iは三角点のある山頂で、そこから南北に伸びる尾根に曲輪を展開しており、南端に曲輪IIがある。
曲輪には土塁がなく、主郭から南の曲輪IIへは東端部がスロープになり、小規模な段を連ねながら続いている。
南端の曲輪IIは一段小高く、周囲に畝状竪堀群を配すが、南東尾根は三重堀切1になっている。
主郭の東西両側にも畝状竪堀群3と5、北端曲輪IIIの周囲にも畝状竪堀群6、7がある。北尾根部分の堀は不明瞭なものが多いが、尾根を遮断する堀切にはならず、尾根中央を残して竪堀が両脇に落ちている。
六ヶ岳登山用の駐車スペースがいくつかある。林道から鉄塔整備用の道が北の鞍部を通っており、そこから登るのがわかりやすい。
南東麓の須賀神社から登るルートもあるが、不明瞭でピンクテープをたどって登って行く。
最寄り駅(直線距離)