築城年代は定かではない。永禄11年(1568年)以前に宗像氏によって築かれたとも云われる。
永禄年間(1558年〜1570年)から天正年間(1573年〜1592年)にかけて、毛利方と大友方の諸勢力によって笠木城が争われ、秋月氏の家臣などが守備していたという。
笠木山城は標高425.1mの笠置山山頂に築かれている。現在は登山道が整備され、主郭一帯は展望も開けている。
笠木山城は山頂の主郭から東へ伸びる尾根に約500mに渡って遺構が拡がっている。なんといっても最大の特徴はびっしりと張り巡らされた畝状竪堀群でほぼ北側斜面に築かれている。
主郭は二段の曲輪で南尾根に三重堀切、西尾根に二重堀切を設け、主郭と堀切の間に竪堀を設けている。主郭の北西斜面にある畝状竪堀群が一番規模が大きく明瞭でコブも高く残っている。
主郭から北東へ伸びた尾根に曲輪が展開し堀切を挟んで東尾根へと続いている。途中には石積された曲輪や土塁の付いた曲輪などが続いている。さらに途中から北へ伸びた東西二つの尾根に曲輪と堀切が残されている。
登山道は各方面から整備されているようである。一番わかりやすいルートは北西麓にある「いこいの里千里」から続く登山道で、キャンプ場の駐車場が利用できる。(地図)
最寄り駅(直線距離)