文明15年(1483年)福岡合戦で松田元成の本陣であったという。
吉井城は吉井川に面した比高120mほどの山に築かれている。
比較的なだらかな山頂部を利用した城で周囲に土塁や堀が残る。
山頂付近は削平されているが中央に東西に分断するような土塁がある。境界土塁のようでもあるが、北端は西へ折れ、そのまま曲輪の淵に続く土塁と繋がっている。
南東側には折れを伴う土塁があり、その下は浅いが幅広の堀切のようでもある。
北東側は堀切が一条あり、北側面側に竪堀状の溝がいくつか確認できるが、自然地形のようである。
西の谷筋にある国土地理院地図の点線をたどることができるが、踏み跡程度である。入口は民家の脇の細いコンクリート道でわかりづらいので、池の土手を渡ったほうがわかりやすい。
城ヶ辻城の南尾根の堀切経由で石津神社に下山することができるが、これもわかりづらい。
車は吉井水門見学用の駐車場を利用したが、石津神社にも駐車可能である。
最寄り駅(直線距離)