詳細不明。
和知町にある南山城は三次東jctの南東にある標高240m程の丘陵に築かれている。歴史は不明であるが、現在残る遺構は一時的な陣城遺構である。
比較的広い範囲に陣城遺構があり、大きく四ヶ所の曲輪群からなる。
一番北にある遺構は城郭遺構かどうか疑問が残るが、一段低い鞍部の部分に円形に土塁と堀が巡っている。他の曲輪群が比較的直線的な土塁と堀を持つのに対し、この部分は円形であり、地形として周囲の方が高くすり鉢状になっているのが特徴である。
北から二番目の曲輪は北西に伸びた部分に築かれており、南の中心部は墓地となっている。この曲輪群は北に一段低く曲輪が付いており、北東隅に平入虎口がある。南の主郭部分の虎口も北東にあり、この部分は枡形状になっている。南西側面には短いながら畝状竪堀群を有する。
三番目は南山美術館の北東側にある曲輪群で、二番目の曲輪側に堀切があり、周囲に横堀が巡る。この曲輪は土塁があまり明瞭ではなくほとんど付いていないようである。南端中央に小さな張り出し、北東部分に北に張り出す形で虎口がある。
四番目は南山美術館の南西にあり、西を除く三方に概ね土塁が付いている。北から西にかけて横堀から畝状竪堀群がある。南端に枡形状虎口があり、東の谷間に面して竪土塁が付いているのが特徴である。
地図上で南山美術館というのがあり、ここを中心として周囲に陣城がある。
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