築城年代は定かではない。永禄・元亀年間(1558年〜1573年)に阿佐紀伊守が籠もっていたという。
金丸城は日ノ丸山から北へ伸びた尾根、標高1169mの城の丸に築かれている。現在は白山神社が祀られている。
標高1000mを越える高所に築かれた山城である。主郭は南北に伸びた緩斜面の峰の南端に築かれており、その中央東側に白山神社がある。日ノ丸山に通じる南尾根は細長い堀切で遮断し、北尾根は西へ竪堀として伸びる堀を設けている。東側の山腹は西に比べてやや緩やかであるが、北尾根に設けられた堀切は現状尾根を完全に遮断しておらず、西へ竪堀として伸びているのみである。
主郭から北へ続く尾根は緩斜面の自然尾根であるが、その先にやや食い違いの堀切3があり、中央は土橋として残してある。さらに離れた場所に二重の浅い堀切4があるが、堀切にしては浅すぎる。
三好市井川町側から林道があり、登って行くと林道日の丸線に繋がる。これを山頂へと登り詰めると多美農村公園に至るが、その手前の分岐を直進して南へ進めば林道城の丸線との分岐に至る。城の丸線に入ると未舗装となるが、その先の分岐付近に車を駐め、尾根の東山腹を南へ進む林道を歩いて行くと右上に鳥居があり、それを登れば主郭に達する。
最寄り駅(直線距離)