詳細不明。陶氏の出城と云われる。
積木山城は徳山西icの北西、国道2号線と県道27号線の戸田交差点の南に聳える標高88mの山に築かれている。
『未指定文化財総合調査報告書』では山頂の標高88mを城跡としているので、一応そこをマップの中心にしているが、現状では最高所の部分は削平が甘い緩斜面で、切岸もなく主郭とは思えない。山を一通り歩いた所、西側の北端部分と東側の北端部分にそれぞれ城郭遺構があった。
西側(地図)は北へ伸びた尾根の先端にあり、南背後を堀切で遮断し北から東下に掛けて帯曲輪を設けている。曲輪は削平が甘く自然地形が残されている。堀切の南側も城域で、南端にやや小高い土壇があり、南に小さな段を配し、その背後は鞍部になっている。
東側(地図)は東へ伸びた尾根が北へ曲がって伸びる辺りに築かれており、広くきれいに削平された部分が主郭となっている。南西側には削り残しの土塁があり、西背後に登るスロープとなっているが、西上は小さな円形の削平地はあるものの、その背後は自然地形として続いており、堀切などはない。東端から南へ伸びた尾根には緩斜面が続いており、北へ伸びた尾根の先端に小さな曲輪が付いている。
中央に開いた谷間側に向かって段々の帯曲輪状地形が多く残されているが、この辺りは城郭遺構なのか畑跡なのか判断に苦しむ。