詳細不明。案内板によりば城主は上山右衛門佐勝俊(樽原河内社勧請文書)という。 上山勝俊は近くの上山城の城主として登場する。
樽山城は湯野温泉の西背後に聳える標高452.6mの城山にあり、現在は登山道が整備されている。
湯野温泉を利用するたびに樽山城と城山という名が気になっていたが、『山口県中世城館遺跡総合調査報告書』をはじめ、手持ちの資料にはまったく登場しない。
主郭となる山頂部には権現社が祀られており、その参道として南東尾根側に石段が設けられている。石段の石材には矢穴もあり江戸時代に整備されたもののようである。
周囲の尾根に堀などは見当たらないが、山頂部は丁寧に削平されており切り立った要害で城跡として違和感はない。南から東の眺望に優れており、明瞭な遺構はないが、城跡の可能性はある。
湯野温泉の案内板に城山があり登山道も記されている。駐車場があるように書かれているが、荒れた未舗装林道に広場がある程度なので、麓に駐めて歩いていくのが無難である。
最寄り駅(直線距離)